49歳の誕生日

私事ですが2月4日に49歳の誕生日を迎えました。職員の皆が祝ってくれ(と言っても私の事前のアピールが半端なかったですが笑)とても幸せな誕生日をむかえられました。


「人は年齢と同じスピードで歳を取っていく」と誰かが言っていましたが、30代より40代が明らかに短く感じましたし、50代になれば時速50㎞! さらに早くなるだろうことを考えると焦ります

49年間 多くの人に出会い、様々な影響を受け、助けて頂きここまでやってくることができました。この場をお借りして改めて感謝を申し上げます。

話は変わりますが、先日医師志望の中学生が当院に話を聞きに来ました。“将来希望の仕事に従事している人に取材をする„という学校の課題の為ということでした。

話していて自分は中学3年の時こんなにしっかりしてなかったなぁと感心しましたが、その中の質問で医師になる過程で人生の転機はありましたか?というのがありました。


ふと考えて私は30年以上前の予備校講師との出会いを話しました。


中学.高校の頃の私は漠然と将来医者になりたいな…という気持ちは持ちつつ、本当に勉強が嫌いでまったくせずにダラダラと遊んで過ごしました。そんな頃、駿台予備校の夏季講習で出会った1人の化学の講師の授業を受けた時に、ガーン!と脳天を打たれた様な感動を受けました。理論的な解説がわかりやすく面白いのはもちろん、その風貌、時に熱い話し方、間の取り方など すべてが自分の心を打ちました。こんな人がいるんだと衝撃でした。人との出会いにこの時ほどの感動を受けたことはそれまでもその後もありません。


当時の駿台は人気講師が沢山いました。そんな人気講師の(夏季・冬季)講習は凄い勢いで満員受付終了になってしまいます。その時私の一番狙いの有名講師の夏季講習は既に予約いっぱいで、偶然とれた化学の講習の担当が小倉勝幸先生でした。しかしこの出会いは自分にとって本当に大きな転機になりました。


僕は一回目の授業ですっかりその小倉勝幸先生に心酔し、同じ内容の講習であっても小倉先生に会う為に受講しました。それから毎日、科目を問わず小倉先生になりきった気持ちで勉強するようになり、そうすることで理解が進み集中力も出て楽しくもなりました。「勉強」という南京錠のついた重い鉄扉が開き爽やかな風がスゥーっと吹いてきた感じでした。

ある日から突然 ボソボソと小声で喋りながら嬉々として机に向かう様になった息子の姿を見て、両親は「この子はどうかしちゃったのだろうか?」とさぞかし心配したのではないでしょうか(笑)。そんなこんなで今日医師として働けているのは小倉先生との出会いのおかげだと思っています。

人との出会いは本当に人生すら変えてしまうことも少なくありません。もちろんその小倉先生だけでなく、冒頭にも述べた様に今まで出会った多くの人の助けや影響を受け今があります。


49歳もいい出会いを待ってる私です。これから出会うかもしれない方々!宜しくお願い致しますm(_ _)m。