お腹の不調、続いていませんか?

〜過敏性腸症候群(IBS)のお話〜

最近、「お腹の調子がずっと悪い」「緊張するとすぐトイレに行きたくなる」そんなお悩みを抱えている方が増えています。

それ、もしかすると**過敏性腸症候群(IBS)**かもしれません。

IBSは、腸に目立った病気がないのに、お腹の痛みや便秘・下痢といった症状が繰り返し起こる状態のことを言います。

原因ははっきりとは分かっていませんが、ストレスや生活習慣、腸の動きの乱れなどが影響していると考えられています。そしてストレスの多い現代社会においてIBSの患者数は確実に増えています。

症状は大きく分けて、

お腹が痛くなって下痢を繰り返す「下痢型」 便秘が続く「便秘型」 下痢と便秘を交互に繰り返す「混合型」 などがあります。

IBSは命に関わる病気ではありませんが、日常生活にじわじわと負担をかけてくるつらい症状です。

実際、「外出が不安」「仕事に集中できない」といったお声も少なくありません。

大切なのは、我慢しすぎないことです。

生活習慣の見直しや、お薬による治療で改善することも多くあります。

ただ、IBSと似た症状を示す病気もあるため、必要に応じて内視鏡検査でしっかり確認しておくと安心です。

特に、血便がある・急激に体重が減っている・夜中に腹痛で目が覚めるといった場合は、他の病気の可能性もあるため、検査をおすすめします。

当院では、できるだけ苦痛の少ない内視鏡検査を心がけています。

不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。

お腹の不調を「体質だから仕方ない」とあきらめず、一緒に解決の糸口を見つけていきましょう。