乳腺外科について

女性イメージ写真

乳房に腫瘤を触知して来院される患者様は、結果が出るまで非常に不安が強いと思われます。
可能な限り早期に診断し、治療が必要なら信用出来る医療機関で早期に治療をしたいと思われるのではないでしょうか?大病院では、外来予約・受診から検査の予約、さらに細胞診等の検査及び結果説明の外来受診まで長い期間を必要とする場合も多いと思います。
当院では乳房腫瘤や乳房痛など乳腺に症状がある患者様に対して、可能な限り早い検査と診断を行い、もし乳癌の診断となった場合には信用出来る治療機関への紹介を行います。

紹介先病院:癌研有明病院 慶應大学病院 日本医科大学病院
(※その他、患者様がご希望される病院への紹介が可能です)

当院の乳腺外科の特徴

初診から可能な限り早期の診断確定
初診から最短10日程度で病理検査結果を含めた確定診断が可能です。

具体的な初診からの流れ

初診
  1. 乳房触診および乳房超音波検査
    超音波診断装置
  2. 経過観察か、精査が必要かを判断
  3. 精査が必要な症例では初診時に協力施設でのMRIの予約(数日以内)
    MRIのイメージイラスト
初診から3ー4日
MRIの結果説明し、必要であれば同日 細胞診あるいは生検施行
針生検のイメージイラスト 細胞診のイメージイラスト
組織検査から5ー7日
結果報告可能
診察室のイメージイラスト

最短では初診から10日弱で診断が可能です。
良性腫瘍でも増大傾向がある場合には当院でも摘出は可能ですが、悪性腫瘍で高次医療施設での治療が必要な場合には癌研有明病院、慶應大学病院、日本医科大学病院をはじめ患者様の希望医療施設へのご紹介が可能です。

当院で施行している検査

乳腺エコー

超音波診断装置

乳腺エコーは乳腺の密度が高いとされる30代以下の女性に有用とされる検査方法で、腫瘤の形状、境界エコー、内部エコー、後方エコー、外側エコー等で得られた画像から腫瘤の良性、悪性を判断します。
そのため、手では触れることができない小さなしこりや、しこりの内部の状況も確認できます。

また腫瘤がみられる小さながんの場合は、線維腺腫(良性)との区別がつきにくいこともあります。
この場合は、超音波ガイド下での生検を行うことがあります。これは超音波で腫瘍の位置を確認するもので、腫瘍内部の組織を一部採取します。その後、採取した組織や細胞を染色し、顕微鏡で観察するという検査になります。

細胞診

細胞診のイメージイラスト

視診、触診、乳腺echoにて乳癌が疑われた場合、細い針を腫瘍に刺して細胞を吸引して採取された検体を病理検査します。
しっかり施行されていても結果として検体不適切と結果 が戻ることもありますが、細胞診のみで悪性と判断される場合もあります。

細胞診にて「検体不適切」か「検体適切」な場合でも判定困難、癌が疑われると診断された場合にはより確実な診断の為 腫瘍の組織量が取れる以下の検査を考慮します。

針生検(CNB)

細胞診の時より太い針を用いて組織を採取出来ます。
しっかり病変に穿刺し針をスライドさせ組織を採取する方法の為小さな病変では困難な場合があります。

マンモトーム生検(乳房画像腫瘍ガイド下吸引術)

マンモトーム生検のイメージイラスト

穿刺する針の太さはCNBと大きく変わりませんが、組織を吸引しつつ採取する為 CNBでは採取困難な小さな病変に対しても診断が可能であることや、組織量がCNBより多く採取出来ることがメリットです。

外科的生検(腫瘍摘出生検)

細胞診、針・マンモトーム生検を行なっても診断が困難な場合に行います。
当院は「日帰り手術」専用の手術室があり清潔な環境での手術が可能です。また、大きな腫瘍で局所麻酔のみでは苦痛を伴う場合には全身麻酔での施行が可能です。

その他の検査(近隣の協力病院での施行)

  • マンモグラフィー(当院から徒歩圏内の協力病院)
  • MRI

主な乳房疾患について

乳がん

乳がん検診のイメージイラスト

日本人女性が最も罹患する率が高いとされているがんが乳がんです。30~50代といった比較的若い年代の方に好発しやすいのも特徴です。
一口に乳がんと言っても乳管や小葉上皮にできる悪性腫瘍の総称なので、その種類として乳管がんや小葉がんがありますが、乳がんの大部分の患者様が乳管がんです。
乳管がんは、乳汁をつくる組織(小葉)の付近にある乳汁の通り道である乳管の壁の細胞が異常増殖することで発生するがんです。
また小葉がんは、小葉から発生するがんです。こちらの患者様の割合は乳がん全体の5~10%程度と言われています。

乳がんは、発症が確認されたとしても早期発見、早期治療を行うことができれば、予後は良好な経過をたどることが多いとされています。
なお乳がんはしこりが現れることから、自分で見つけることができるがんでもあります。
しこりがない状態の初期の時点では困難ですが、腫瘤が5mm~1cmほどの大きさになれば自らが触って探し出すことも可能です。そのため早期に発見するには、このような気づきも大切です。
ただ、乳がんで発生するしこりは硬いものばかりではありませんし、良性の疾患(乳腺症)であることもあります。
さらに痛みが出る場合もあれば、出ないこともあるなど人によって様々です。
しこりが気になるなどの症状があれば、あまり自己検診を過信するだけでなく、乳がん検診を一度受けられることをお勧めします。

線維腺腫・のう胞など

線維腺腫・のう胞のイメージイラスト

良性腫瘍として線維腺腫・のう胞などがあります。線維腺腫は15~30代の若い人に起こる良性の腫瘍で、硬くて丸いしこりが動くような形で存在します。
治療の必要はありませんが、稀にしこりが大きくなった場合には、摘出手術が必要になります。
のう胞は液体成分がたまることで起こる病気ですが、注射器で内容物を吸い出すことで縮小します。

乳腺症

乳腺症のイメージイラスト

乳腺症は30~50代に多く、乳がんと区別しにくいものもありますが、痛みが出やすいのが特徴です。
エコーやマンモグラフィーなどで検査を行い、乳がんか乳腺症なのかを識別しますが、判断が難しい場合もあり、細胞診や生検などが行われる場合もあります。

乳腺症の主な症状

乳腺症のイメージ写真
  • 乳房にしこりを触れる
  • 腋の下にしこりを触れる
  • 乳房が赤く腫れている
  • 乳房が熱をもっている
  • 乳房に痛みがある
  • 乳房が張った感じがする
  • 乳房の皮膚にへこみやひきつれがある
  • 腕を上げると乳房にひきつれ感が生じる
  • 乳首から分泌液(赤・褐色)が出る
  • 乳首にただれが見られる
  • 乳がん検診を受けたい
  • 健(検)診などで要再検査と言われた
  • 乳がん手術等の治療を受けたので経過観察をしてほしい など