当院の鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)日帰り手術の特徴

鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)は入院せず、日帰りにて手術することが可能です。
当院は日帰り手術手術室を完備しております。安全な手技を行う為、院長の理想とする環境を整えました。

  1. 豊富な経験
  2. 日帰り手術専用の手術室完備
  3. 駅近
  4. 術後は24時間体制で夜間でも電話にて緊急対応可能
  5. 週末の手術が可能

豊富な経験

院長 松浦 芳文

20年以上の消化器全般の外科手術執刀経験と勤務施設で15年間日帰りヘルニア手術執刀経験を持つ外科専門医がその経験を生かして丁寧な手術を行います。

日帰り手術専用の手術室完備

手術室

清潔な手術室を完備しています。
十分な設備を備え院長の理想的とする手術室を作りました。

駅近

駅改札

駅から徒歩30秒。
術後でも駅近の為 帰宅、通院には非常に便利です。

術後は24時間体制で夜間でも電話にて緊急対応可能

電話のイメージ写真

経験のない手術で『術後何かあったらどうすればいいの?』等心配なことがあるかと思います。
ヘルニア術後患者様に対しては、24時間体制で電話対応します。
緊急の事象では執刀医自ら往診に伺います。

週末の手術が可能

当院では手術日を、水曜日を除く平日、ならびに週末土曜日の手術も可能です。

9:00-14:00 
休診日:水曜・日曜・祝日
受付終了時間は平日初診の方は17:00、再診の方は17:30、土曜13:30となります。
診療時間
9:00-12:30 × ×
15:00-18:00 × × ×
内視鏡 × ×
日帰り手術 × ×

手術前後の流れ

初診
問診、手術日予約、採血、レントゲン、心電図、腹部超音波検査、手術説明、同意書取得
手術当日
  1. 状態確認後、着替え
  2. 手術(30分~1時間程度)寝ている状態で行います
  3. リカバリーソファでゆっくり休憩(約2時間)
  4. 最終確認の診察後に帰宅
一週間後
再診
状態の確認
一か月後
再診
問題がなければ治療終了

費用

  • 3割保険 約30,000円
  • 1割負担 約10,000円

鼠径ヘルニア(脱腸)とは

鼠径ヘルニア(脱腸)のイメージイラスト

鼠径部(太もももしくは、足のつけねの部分)のことをいい、ヘルニアとは体の組織が正しい位置からはみ出した状態をいいます。
鼠径ヘルニアとは、本来お腹の中にあるはずの腹膜や腸の一部が、鼠径部の筋膜の間から皮膚の下に出てくる下腹部の病気です。
一般の方には脱腸と呼ばれている病気です。

子供の病気と思われがちですが、むしろ成人に多く、手術以外に治療方法がありません。
痛みが少なく、短期の入院で済む新しい手術方法が普及してきているため、積極的に治療した方が良い病気です。

鼠径ヘルニア(脱腸)の症状

立った時とかお腹に力を入れた時に、鼠径部の皮膚の下に腹膜や腸の一部などが出てきて柔らかいはれができますが、普通は指で押さえると引っ込みます。
次第に小腸などの臓器が出てくるので、不快感や痛みを伴います。
はれが急に硬くなったり、膨れた部分が押さえても引っ込まなくなることがあり、お腹が痛くなったり、さらには吐いたりします。
こういった状態をヘルニアのカントン(嵌頓)といい、急いで手術をしなければ、命にかかわることになります。

鼠径ヘルニア(脱腸)になりやすい人

鼠径ヘルニアは、乳幼児の場合はほとんど先天的なものです。
成人の場合は加齢により、身体の組織が弱くなることが原因で、特に40代以上の男性に多く起こる傾向があります。
鼠径ヘルニア患者の80%以上が男性ですが、鼠径管のサイズが女性は男性より小さく、比較的腸が脱出しにくことがあげられます。

40代以上では、鼠径ヘルニアの発生に職業が関係していることが指摘されており、腹圧のかかる製造業や立ち仕事に従事する人に多く見られます。便秘症・肥満・前立腺肥大・咳をよくする・妊婦も注意が必要です。
米国では鼠径ヘルニアで受診する人が年間80万人もいると言われ、一般的な病気です。
日本では14万人と推定されていますが、治療を我慢したり、恥ずかしい病気のイメージがいまだにあるため、潜在的な患者様もかなり多いと推定されます。

もし、ご自身の症状が上記に当てはまる場合は、当院にてご相談ください。

鼠径ヘルニア(脱腸)の治療

成人の場合

鼠径ヘルニアの治療は、先にも述べたように成人の場合は手術療法が中心となります。
症状を軽減させるための方法として、脱腸帯を使用するケースもありますが、これは対症療法なので、完治をさせるには手術が必要となります。
手術を行うことを決めたら、術前検査として、採血、心電図、レントゲン撮影などが行われます。

なお成人の鼠径ヘルニアは、嵌頓(かんとん:飛び出した腸や筋膜の一部が元に戻らない状態)にあるかどうかで内容が異なり、全鼠径ヘルニア患者様の5%ほどがこの状態にあると考えられています。
この場合(徒弟整復が困難で、圧迫によって生じる痛みや発赤がみられる)は、緊急手術となります。

嵌頓な状態でなければ、ヘルニア門を閉鎖して、鼠径管後壁を補強するための手術療法が行われます。
多くの場合、メッシュ法が行われます。メッシュ法とは飛び出ている筋膜や腸を戻した後、ヘルニア門(筋肉と筋肉の隙間)の裏側からメッシュなどの人工補強材を入れていくことで穴を塞いでいくというもので、自己の組織でヘルニア門を縫合していく組織縫合法などと比べても再発が少なく、術後の突っ張った感覚や痛みなども軽減されることから、同療法がよく用いられています。

またメッシュ法では、局所麻酔や硬膜外麻酔での手術が可能で、手術時間は30分ほどです。
術後は少し休んでからその足でお帰りいただけますので、日帰り手術が可能です。
なお手術後は当日からシャワーは可能ですし、入浴も3日後からできます。
このほか術後に痛みが強く出ている、痛みが不安という場合は痛み止めのお薬も処方します。
その後、1週間ほどしてから傷の確認などをいたします。

小児の場合

小児の鼠径ヘルニアも完治させるには手術療法となります。
ただ、成人の場合と内容は異なります。
具体的には、筋膜から飛び出しているヘルニア嚢(のう)の根元を縛ることでヘルニア門を塞いでいく高位結紮術になります。
メッシュなどの人工補強材が使用されることはありません。
この場合は全身麻酔を使用し、開腹手術(Potts法:足の付け根を2cmほど切開する)もしくは腹腔鏡手術(LPEC法:おへそ付近に3~5mmほどの穴を開け、そこから腹腔鏡や把持鉗子を挿入していく)によって上記の施術(高位結紮)が行われます。
小児の場合は、根元を閉じるだけで完治するようにするようになります。