予防接種について
当院では、成人向けにインフルエンザワクチン、および肺炎球菌ワクチンによる予防接種をそれぞれ行っております。
※インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン以外の予防接種をご希望の方はご相談ください。
予防接種は、細菌やウイルスなどの病原体からつくったワクチンを接種することによって特定の病気になりにくくし、また、たとえその病気になったとしても軽く済むようにします。
ワクチンは、感染症の原因となる各種の細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらの毒素を無毒化してつくられます。これを注入することによって、体内に抗体をつくらせ、接種以後、感染症にかかりにくくします。
インフルエンザワクチン
インフルエンザを予防する有効な手段の一つに、流行前のワクチン接種があります。
インフルエンザウイルスは毎年異なるタイプが流行するので、それに対応するために予防接種も毎年行う必要があります。
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。
肺炎球菌ワクチン
肺炎とは、主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす疾患です。肺炎を予防するためにできることの一つに、肺炎球菌ワクチンの接種があります。
肺炎の原因菌で最も多いと見られるのは、肺炎球菌です(成人の肺炎の20~40%がこの菌が原因と言われます)。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、重症化を防ぎます(ただし、すべての肺炎を予防できるわけではありません)。