下剤を飲まない下部内視鏡検査について

当クリニックでは、無痛の内視鏡検査のほか、下剤を飲まない内視鏡検査を行います。
通常の大腸内視鏡では、下剤があまり美味しくないことや、下剤を何度も飲まなくてはなりませんが、下剤を飲まない大腸内視鏡検査ではこの辛さが解消されるため、非常に楽に検査を受けられます。なお、当検査は自費診療にて行っております。

下部内視鏡検査で苦痛な点は大きく2つあります。

  • 挿入時の痛み
  • 多量の下剤を内服する辛さ
挿入時の痛みの対策
挿入時の痛みに関しては麻酔薬を適切に使用することにより痛みをほとんど感じずに検査を受けて頂くことが可能です。
多量の下剤を内服する辛さへの対策
下剤があまり美味しくないので多量に内服するのが非常につらいのですが、当院では下剤を胃カメラで注入してしまいます。
腸内の画像
また、当院では内視鏡下剤はモビプレップを使用しています。
※最低でも1リットルの下剤と500㏄の水を飲まなければなりません。
※これは最低量でありこれでキレイにならなければ下剤+水を追加します。

検査の手順

  • 麻酔薬を投与
    注射のイメージイラスト
  • 寝た状態で胃カメラを挿入
    胃カメラ検査のイメージイラスト
  • 十二指腸まで胃カメラを進め十二指腸で下剤の注入を行う
    下剤の注入のイメージイラスト
  • 胃内を十分に検査する 胃内にも下剤を注入
    下剤を胃カメラで注入することにより、下剤を多量内服する辛さを解消します
  • 胃カメラ抜去 麻酔から覚醒
    この時間は概ね10ー15分程度になります。
  • 30分〜1時間程度で便意を感じ 2時間程度で便がきれいになります
    トイレのイメージイラスト
  • 下部内視鏡検査を麻酔下に施行します
    大腸カメラ検査のイメージイラスト2

実際に当院で「下剤を飲まない下部内視鏡」を受けられた患者様からも非常に楽に検査出来たと好評です。

下剤を飲まない内視鏡検査のメリット

多量の下剤を内服しないで済む

下剤を飲むのが苦しいイメージ画像

下剤があまり美味しくないので多量に内服するのが非常に辛いのですが、内服の辛さを解消します。

上部・下部内視鏡が同日に受診出来る

女性イメージ画像

お仕事などの都合でなかなか2日間の時間が取れない患者様などは同日の検査が出来ます。体へのご負担を考慮し、高齢の患者様や全身状態が不良な患者様はお勧めしません。

上部・下部内視鏡共に鎮静剤を使用することで楽に苦痛を感じずに内視鏡を受けられる

ウトウトする薬のイメージ写真

検査前に鎮静剤に関するカウンセリングを行い、患者様の希望や全身状態に合った鎮静剤(ウトウトする薬)を選び、寝ている間に検査が終わるように適切な鎮静剤を投与することが可能です。